(目的及び設置)

第1条　本市は、文化の創造を担う若人たちが集い、新たな市民芸術の創作活動を行い、演劇、音楽等の練習及び成果発表をする場並びに市民が憩い、レクリエーション等の活動を行う場として利用に供し、もって市民の芸術文化の振興等に寄与するため、市民芸術村を設置する。

(名称及び位置)

第2条　市民芸術村の名称及び位置は、次のとおりとする。

(市民参加による自主的な運営)

第3条　金沢市民芸術村(以下「芸術村」という。)は、利用する市民の代表者によって構成する組織で芸術村の運営についての基本方針を定めるなど、市民参加による自主的な運営を図ることを基本とする。

(職員)

第4条　芸術村に、村長及び必要な職員を置く。

(使用時間)

第5条　芸術村の使用時間は、午前零時から午後12時まで(大和町広場にあっては、午前9時から午後6時まで)とする。ただし、市長が特に必要があると認めるときは、これを変更することができる。

(使用の休止)

第6条　市長は、芸術村の補修その他管理上必要があると認めるときは、芸術村の全部又は一部の使用を休止することができる。

(使用の承認)

第7条　芸術村を使用しようとする者(大和町広場にあっては、競技会、集会その他これらに類する催しのために大和町広場の全部又は一部を独占して使用しようとする者に限る。)は、あらかじめ市長の承認を受けなければならない。

(使用の承認の制限)

第8条　市長は、次の各号のいずれかに該当するときは、芸術村の使用を承認しないものとする。

(使用の承認の取消し等)

第9条　市長は、第7条の規定により使用の承認を受けた者(以下「使用者」という。)が、次の各号のいずれかに該当するときは、芸術村の使用の承認を取り消し、使用を停止し、又は使用の承認の条件を変更することができる。

(使用料金)

第10条　使用者は、第17条第4項の規定により市長が指定する指定管理者(地方自治法(昭和22年法律第67号)第244条の2第3項に規定する指定管理者をいう。以下同じ。)に対し、その使用に係る利用料金(以下「使用料金」という。)を支払わなければならない。

(使用料金の減免)

第11条　指定管理者は、特に必要があると認めるときは、市長の定めるところにより、使用料金を減免することができる。

(使用料金の還付)

第12条　既納の使用料金は、還付しない。ただし、指定管理者は、相当の理由があると認めるときは、当該既納の使用料金の全部又は一部を還付することができる。

(損害の賠償)

第13条　使用者は、芸術村の使用により建物、設備等を損傷し、又は滅失したときは、市長の定める額を賠償しなければならない。ただし、市長が特にやむを得ない理由があると認めるときは、その全部又は一部を免除することができる。

(本市の免責)

第14条　本市は、この条例の規定に基づく処分によって、使用者が損害を受けることがあっても、一切その責めを負わない。

(指定管理者による管理)

第15条　芸術村の管理は、地方自治法第244条の2第3項の規定により、指定管理者に行わせるものとする。

(指定管理者の業務の範囲)

第16条　指定管理者が行う業務の範囲は、次のとおりとする。

(指定管理者の指定)

第17条　指定管理者は、演劇、音楽等の芸術文化に関する専門的な知識を有するとともに、市民参加による自主的な運営を図りながら前条に定める業務の実施を通じて芸術村の設置の目的を達成することができるものでなければならない。

(指定管理者の指定等の告示)

第18条　市長は、指定管理者の指定をしたとき、及びその指定を取り消したときは、速やかにその旨を告示しなければならない。

(守秘義務)

第19条　指定管理者の役員及び職員は、芸術村の管理の業務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。指定管理者の役員又は職員でなくなった後も、同様とする。

(委任)

第20条　この条例の施行に関し必要な事項は、市長が別に定める。