平成30年度 金沢市立病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 40 50 105 116 226 282 582 1124 1132 451
平成30年4月1日から平成31年3月31日までに退院した患者さんについて、入院時点の年齢を10歳刻みで集計しています。特に60歳以上の患者さんが多く、全体の8割を占めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 副傷病なし 18 16.22 20.92 0.57 80.56
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 12 4.33 5.10 0.00 65.83
010230xx99x00x てんかん 手術なし 処置2なし 副傷病なし - - 7.28 - -
010060x2990400 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2:ラジカット(4) 副傷病なし RankinScale3~5 - - 20.17 - -
010060x2990401 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2:ラジカット(4) 副傷病なし RankinScale0~2 - - 16.18 - -
神経内科では、救急外来からのめまいの症例の入院が多く、急性期治療で改善の乏しい症例には、副交感神経刺激などの治療や、めまい体操の指導などを行っています。
脳梗塞の治療に関しては、tPA治療(血栓溶解療法)、血管内治療、減圧開頭術などを要する症例は、主に脳神経外科で治療し、適応のない症例に関しては当科で加療しています。
また、仮性球麻痺による誤嚥に起因する肺炎、脳梗塞後遺症による症候性てんかん症例なども当科で加療しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 処置1:終夜睡眠ポリグラフィー 1及び2以外の場合 185 2.00 2.04 0.00 58.56
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1:気管支ファイバースコピー等 処置2なし 31 3.55 3.43 0.00 69.48
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2:化学療法ありかつ放射線療法なし(4) 副傷病なし 27 22.63 10.00 0.00 72.67
030250xx990xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 処置1なし 26 5.08 3.13 0.00 65.27
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 副傷病なし 23 26.13 20.92 0.57 81.61
呼吸器内科では、睡眠時無呼吸症候群や睡眠障害に対して、終夜睡眠ポリグラフ検査、反復睡眠潜時検査(MSLT)、CPAP導入のための短期入院を実施しています。
肺癌に対しては、気管支鏡検査などによる診断のための入院や、化学療法などの治療のための入院を実施しています。
間質性肺炎に対しては、詳細な原因病態および治療のために入院を実施しています。
他には、肺結核、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、肺炎、肺非結核性抗酸菌症、肺真菌症などの治療、肺高血圧症の検査(右心カテーテルなど)や治療、慢性呼吸不全の治療(在宅酸素療法や在宅人工呼吸療法の導入、呼吸器リハビリテーション)、胸水の診断のための局所麻酔下胸腔鏡検査なども実施しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし 93 2.57 2.67 0.00 66.17
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし 37 6.32 5.42 1.37 50.35
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患 手術なし 34 2.35 2.99 0.00 74.06
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 副傷病なし 32 29.16 20.92 0.00 84.97
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 29 10.66 8.95 2.13 75.17
消化器内科の最も多い症例は、大腸腺腫や大腸ポリープに対する内視鏡的治療になります。大腸内に出来た良性腫瘍を内視鏡を用いて摘出する治療です。
大腸ポリープ切除術に次ぐ症例として、小腸及び大腸の良性疾患が挙げられます。感染性腸炎や炎症性腸疾患、虚血性腸炎、腸閉塞などの加療も行っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 処置1:心臓カテーテル法による諸検査 処置2なし 副傷病なし 120 2.79 3.01 0.83 72.58
050130xx99000x 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 115 30.66 17.66 3.47 84.71
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 副傷病なし 41 30.34 20.92 4.60 84.80
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 38 6.18 4.47 0.00 74.39
100380xxxxxxxx 体液量減少症 18 14.11 9.12 0.00 78.61
循環器内科では、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患に対するカテーテル検査および治療のための入院が最も多くなっています。
2番目に心不全による入院が多く、高齢者も多いため誤嚥性肺炎の入院も3番目に多くなっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 34 15.12 12.58 3.26 76.47
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 副傷病なし 29 24.38 20.92 3.45 83.28
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 19 18.00 12.05 10.00 77.37
050130xx99000x 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 16 27.13 17.66 0.00 82.25
0400801499x002 肺炎等 15歳未満または市中肺炎 75歳以上 手術なし 処置2なし 副傷病なし A-DROP(2) 15 14.67 15.17 0.00 86.13
腎臓内科では、高齢者の尿路感染症、肺炎が多くを占めています。
当科では、高血圧症、糖尿病性腎症・慢性腎臓病など腎疾患全般、膠原病の患者さんの診療を行っています。
慢性腎臓病の患者さんには、1週間の慢性腎臓病検査教育入院を行っています。慢性腎臓病は、心血管疾患を合併することが多く、血管合併症の検査を行っています。
また、腎機能が今後悪化する速度を抑えるための腎臓食を実際に食べていただき、覚えてもらいます。管理栄養士から栄養指導を受けてもらい、退院後の食事療法についても相談にのっています。
内分泌・糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x000 2型糖尿病(末梢循環不全なし) 手術なし 処置2なし 副傷病なし 85歳未満 25 7.44 11.05 0.00 63.44
100071xx99x100 2型糖尿病(末梢循環不全あり) 手術なし 処置2:インスリン製剤(注射薬に限る)(1) 副傷病なし 85歳未満 22 20.41 14.27 0.00 68.64
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 副傷病なし 17 28.06 20.92 1.72 79.47
100070xx99x100 2型糖尿病(末梢循環不全なし) 手術なし 処置2:インスリン製剤(注射薬に限る)(1) 副傷病なし 85歳未満 16 12.50 13.90 0.00 63.19
100071xx99x000 2型糖尿病(末梢循環不全あり) 手術なし 処置2なし 副傷病なし 85歳未満 15 10.40 11.54 0.00 72.87
内分泌・糖尿病内科の入院は、多くが2型糖尿病で生活習慣の問題により発症、増悪が認められます。
初めて糖尿病を指摘されたり、薬物療法を行っても血糖が安定しない時、また糖尿病合併症がみられた時などに入院の適応となります。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置2:リツキサン(4) 副傷病なし 44 18.95 16.17 0.00 75.34
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 その他の手術 処置2:ビダーザ(4) 副傷病なし 10 16.00 21.33 0.00 72.40
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 副傷病なし 10 20.90 20.92 0.00 83.90
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 5.10 - -
130040xx97x50x 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 その他の手術 処置2:ファリーダック等(5) 副傷病なし - - 37.88 - -
血液内科では、悪性リンパ腫、次いで骨髄異形成症候群に対する治療目的の入院が多くなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 31 7.74 4.96 0.00 66.55
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 21 7.71 7.30 0.00 57.71
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 15 8.93 8.95 0.00 80.40
060040xx99x60x 直腸肛門の悪性腫瘍 手術なし 処置2:アバスチン等(6) 副傷病なし 15 3.20 4.33 0.00 75.07
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 14 5.36 5.49 0.00 31.71
外科では、鼡径ヘルニア等の一般外科症例、痔核等の肛門疾患、虫垂炎や胆石症などの急性腹症(強い腹痛を伴う病気)、胃癌や大腸癌、乳癌等の悪性疾患を広く診察しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 56 48.21 26.30 12.50 86.50
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷 手術なし 副傷病なし 47 46.26 19.61 6.38 79.26
160760xx97xxxx 前腕の骨折 その他の手術 11 7.18 5.68 0.00 59.91
070350xx97xxxx 椎間板変性、ヘルニア その他の手術 10 12.00 15.83 0.00 63.00
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 処置2なし - - 19.32 - -
整形外科の入院患者は、高齢者の増加に伴い、骨粗鬆症性の骨折に伴う入院が増加しています。
特に大腿骨近位部骨折と胸腰椎の圧迫骨折が多数を占めています。
入院加療は、当院の地域包括ケア病棟を利用することにより、転院することなく当院で完結することが多いです。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 副傷病なし 38 4.92 7.35 2.63 59.50
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術 処置2なし 副傷病なし 26 7.73 9.69 3.85 71.69
010060x2990401 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2:ラジカット(4) 副傷病なし RankinScale0~2 20 20.25 16.18 15.00 76.40
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 処置2なし 副傷病なし 16 11.69 11.80 12.50 75.94
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫 JCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 16 28.13 18.72 43.75 70.75
脳神経外科では、脳卒中、頭部外傷を中心に救急患者の受け入れを行っています。
脳梗塞についても、血栓溶解療法に加え、経皮的血栓回収術の適応のある症例に対して、手術を行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 処置1なし - - 12.51 - -
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 処置1なし - - 10.65 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 処置1なし - - 4.05 - -
080005xx99x0xx 黒色腫 手術なし 処置2なし - - 12.05 - -
皮膚科では、長径3cm以上の良性皮膚腫瘍は入院手術を行います。
基礎疾患のある丹毒、リンパ節炎を伴う蜂巣炎、外陰・会陰部膿瘍等は入院治療を行います。
膠原病、重症薬疹、蜂アレルギー等は入院管理を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1:前立腺針生検法 副傷病なし 21 2.00 2.53 0.00 74.48
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置1なし 処置2なし 14 8.57 7.20 0.00 76.21
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置1なし 処置2:化学療法(2) 副傷病なし - - 7.40 - -
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 - - 8.65 - -
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし - - 12.58 - -
泌尿器科では、前立腺癌の疑いの症例に対して、前立腺針生検を行っています。
入院手術では、膀胱癌の症例に対して経尿道的膀胱悪性腫瘍手術、前立腺肥大症の症例に対して経尿道的前立腺手術を行っています。その他尿路感染症、尿路結石の症例の治療も行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 処置2なし 19 8.00 3.20 0.00 37.68
12002xxx99x41x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 処置2:化学療法ありかつ放射線療法なし(4) 副傷病:ヘルニアの記載のない腸閉塞等 16 16.31 9.50 0.00 73.50
120010xx99x51x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 処置2:パラプラチン+タキソテール等(5) 副傷病:ヘルニアの記載のない腸閉塞等 15 20.13 10.79 0.00 74.87
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 14 22.29 9.87 0.00 43.93
120150xx99xxxx 妊娠早期の出血 手術なし 12 7.42 11.83 0.00 32.92
産婦人科における子宮頸部切除術は、主にリープシステムを用いた子宮頸部円錐切除術です。子宮頸部異形成と子宮頸部上皮内癌に対して病変切除と正確な診断を目的とした手術であり、短期間での入院管理を目指しています。
子宮頸・体部および附属器の悪性腫瘍に対する手術以外の治療法としては、当院では主に化学療法を行います。
プラチナ系+タキサン系化学療法を中心として、2nd/3rdラインの化学療法、分子標的薬の必要性についても患者さんごとに検討します。
子宮の良性腫瘍に対する子宮全摘術は、当院産婦人科で最も積極的に行っている手術の一つです。過多月経などの症状に伴う子宮筋腫等の良性疾患に対して主に開腹術を行い、術後疼痛予防と創傷治癒に配慮した手術を心がけています。
切迫流早産への対応は主に安静と投薬により行います。母児に対して最も有効な治療方針について、入院・外来管理を含めて患者さんとともに模索します。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020150xx97xxxx 斜視 その他の手術 26 2.00 3.22 0.00 40.73
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 その他の手術 両眼 - - 5.39 - -
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 その他の手術 片眼 - - 2.84 - -
眼科の入院は、ほとんどが手術目的となります。最も多いのは白内障で、全病棟の眼科症例226件のうち9割以上を占め、平均年齢は75歳を超えています。
白内障手術は、高齢の患者さんにも安全に施行でき、視機能の改善が望めます。
次に多い症例は斜視で、斜視手術は手術当日に入院し、全身麻酔下で施行、手術翌日に退院します。
手術症例はほとんどが大学病院眼科の症例で、大学病院で術式など決定し、当院で手術施行、術後の経過観察は大学病院で行っています。

*表にある患者数は、一般病棟のみの数であり、地域包括ケア病棟での患者数を含んでいません。
全病棟における白内障での入院は、200人です。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上 手術なし 処置2なし 副傷病なし - - 6.17 - -
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 副傷病なし - - 6.62 - -
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし - - 5.42 - -
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 処置2なし - - 6.14 - -
150070x1xx01xx 川崎病 2歳未満 処置1なし 処置2:ガンマグロブリン等(1) - - 10.12 - -
小児科では、院内で出生した赤ちゃんの検査、治療、経過観察などを行っています。低出生体重児、新生児黄疸、新生児嘔吐などが主で、重症の場合はNICUのある施設に転院していただく場合があります。
一般入院では気管支喘息、気管支炎、喘息性気管支炎、肺炎などの呼吸器疾患や、胃腸炎などに伴う脱水症が主です。また、川崎病、先天性尿路奇形に伴う尿路感染症など、小児特有の疾患に対しても入院加療を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 31 - - 15 - - 1 8,7
大腸癌 - 10 - 16 - - 1 8,7
乳癌 - - - - - - 1 8,7
肺癌 - 11 12 48 - - 1 8,7
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では消化器内科・外科で胃癌・大腸癌・肝癌の患者さんを、外科で乳癌、呼吸器内科で肺癌の治療を行っています。
胃癌はステージⅠが多く、早期癌のため内視鏡的治療が主となっています。
大腸癌はステージⅡ以上の進行癌が多く、手術や化学療法等の治療を行っています。
肺癌はステージⅢ・Ⅳの進行癌が多く、主に化学療法等の治療を行っています。
乳癌・肝癌に対しても手術や化学療法の治療を行っています。
また、癌の早期発見のため積極的に検査等を行い、患者さんの病態に応じて他病院へ紹介する等、連携をとっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 29 10.79 52.93
中等症 192 21.12 80.44
重症 54 30.02 81.94
超重症 20 37.90 85.75
不明 - - -
成人(20歳以上)の市中肺炎※の患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、年齢を集計したものです。重症度は、軽症から超重症の4段階で分けられています。
当院では中等症の症例が最も多くなっています。中等症以上の平均年齢は80歳代となっており、年齢が上がるほど重症となる傾向があるといえます。また重症度が高くなるほど、在院日数も長くなる傾向にあります。

※市中肺炎:普段社会生活の中で罹患した肺炎
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 126 26.06 77.28 20.14
その他 13 36.00 83.38 2.88
脳梗塞急性期の症例が殆どです。
血栓溶解療法、血栓回収術も常時施行できる体制をとっています。
急性期治療終了後神経症状の残る方は、脳卒中地域連携パスを使用して、他院の回復期リハビリテーション病院に転院し、リハビリテーションを継続して生活期に移られます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K5223 食道狭窄拡張術(拡張用バルーン) - - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K3691 咽頭異物摘出術(簡単) - - - - -
K509-4 気管支瘻孔閉鎖術 - - - - -
呼吸器内科では、局所麻酔下胸腔鏡による急性膿胸の治療、気管支充填術などによる難治性気胸の治療、気管支動脈閉塞術などによる喀血の治療、気管支鏡による気管支異物除去術なども実施しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 116 1.09 1.63 0.00 67.54
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 20 3.30 8.80 0.00 75.85
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 18 4.00 23.11 3.45 79.61
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 - - - - -
消化器内科では、大腸ポリープや大腸腺腫に対する内視鏡的ポリープ切除術・粘膜切除術の症例が最も多くなっています。ポリープ切除目的の1泊2日の入院が典型的な症例です。この手術は腫瘍の部位や大きさによって分類され、症例数を合計すると121例となります。
次いで早期胃癌に対する内視鏡粘膜下層剥離術の症例が多く、20例となります。その他、胆管狭窄に対して胆道ステント留置術、消化管出血に対しての内視鏡的止血術の症例が多くなっています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 38 4.24 6.05 0.00 73.58
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 - - - - -
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの - - - - -
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの - - - - -
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
循環器内科では、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患に対するカテーテルを用いた手術が多く行われています。
腕や足の血管から心臓まで、カテーテルと呼ばれる細い管を通して手術を行います。徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術も多く行われています。

腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
K797 膀胱内凝血除去術 - - - - -
腎臓内科では、末期腎不全にて血液透析中の患者さんに合併する透析シャントトラブルに対して、当院放射線科と共同でシャント血栓除去術を行っています。この治療は、基本的に外来で行っています。
また、排尿障害を伴う慢性腎臓病は、当院泌尿器科と共同で診療を行っています。
内分泌・糖尿病内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K006-41 皮膚腫瘍冷凍凝固摘出術(長径3cm未満の良性皮膚腫瘍) - - - - -
内分泌・糖尿病内科の入院手術症例は少数です。内分泌症例である甲状腺癌については、他院に紹介させていただいています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 33 2.33 6.45 0.00 59.39
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 等 24 1.08 5.25 0.00 60.96
K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 14 0.07 4.29 0.00 31.71
K7182 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 10 0.30 9.40 0.00 39.80
K7193 結腸切除術(悪性腫瘍手術) 等 10 11.50 47.00 10.00 79.00
外科では、手術としては胆嚢摘出術や虫垂切除術といった急性腹症症例、ヘルニアなどの一般外科症例、大腸癌等の悪性疾患症例などを対象としています。
患者さんの全身状態や希望、社会的背景等により、腹腔鏡下手術や小切開手術、通常の開腹術など、各種手術法を適宜提案しています。
麻酔科とも連携し、術後の疼痛管理にも留意しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿)<内固定> 等 54 3.83 38.81 9.26 84.65
K0462 骨折観血的手術(前腕)<内固定> 等 16 2.63 23.81 6.25 64.19
K0811 人工骨頭挿入術(股) 14 5.43 58.79 14.29 86.14
K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) - - - - -
K1425 椎弓切除術(2椎弓) 等 - - - - -
整形外科では、高齢者の骨粗鬆症に伴う骨折に対する手術治療が多くを占めています。
最も多いのは、大腿骨近位部骨折に対する髄内針等を用いた骨折観血的手術です。
その次に、橈骨遠位端骨折等に対するプレートを用いた骨折観血的手術が多く行われています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄,除去術(穿頭) 等 21 1.95 11.38 9.52 77.05
K1781 脳内管内手術(1箇所) 等 - - - - -
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頚動脈) 等 - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
K1771 脳動脈瘤頚部クリッピング(1箇所) 等 - - - - -
脳神経外科では慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が最も多いです。
脳動脈瘤については、開頭手術、脳血管内手術のいずれでも可能で、症例によって術式を選択しています。
頚部頸動脈狭窄についても、頚部頸動脈血栓内膜剥離術、頸動脈ステント留置術いずれの術式でも治療を行っています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) - - - - -
皮膚科では、入院手術の場合、局所麻酔での単純縫合は1泊2日入院ですが、全身麻酔下の手術や皮弁形成や遊離植皮術では1~2週間の入院が必要になります。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 等 13 1.00 6.69 0.00 76.69
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) - - - - -
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 等 - - - - -
K821-3 尿道ステント前立腺部尿道拡張術(長期) 等 - - - - -
K7981 膀胱結石異物摘出術(経尿道的手術) 等 - - - - -
泌尿器科では、膀胱癌に対する経尿道的腫瘍切除術が最も多くなっています。
次に、前立腺肥大症による排尿困難症例に対し経尿道的前立腺手術、あるいは尿道ステント前立腺部尿道拡張術を行っています。
また、腎尿管結石に対する体外衝撃波結石破砕術も行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867-3 子宮頸部摘出術(膣部切断術含む) 等 21 1.00 6.00 0.00 41.62
K877 子宮全摘術 11 1.91 20.73 0.00 49.18
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側,開腹) 等 - - - - -
K849 女子外性器腫瘍摘出術 - - - - -
K8654 子宮脱手術 腟壁形成手術及び子宮全摘術(腟式、腹式) 等 - - - - -
産婦人科では、子宮頸部細胞診とコルポスコープ下の組織診を行うことによって、子宮頸部異形成と子宮頸癌の診断を積極的に行っています。
子宮頸部摘出術は主にリープシステムを用いた子宮頸部円錐切除術であり、病変切除とより詳細な診断を目的として、近隣医院からの紹介患者さんを多く受け入れています。
子宮全摘術は、主に子宮筋腫や子宮腺筋症などで過多月経・貧血などの自覚症状を伴う方に、主に開腹術で対応します。
子宮附属器腫瘍摘出術に対しては従来の開腹術に加えて、腹腔鏡手術を積極的に導入しています。
女性外性器腫瘍、子宮脱に対してはそれぞれの患者さんの状態に対応して、当院またはより高次機能病院での手術を検討します。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2423 斜視手術 前転法及び後転法の併施 等 11 0.00 1.00 0.00 39.91
K2421 斜視手術 前転法 - - - - -
K2424 斜視手術 斜筋手術 等 - - - - -
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合) ロ.その他の 等 - - - - -
K244 眼筋移動術 - - - - -
眼科の入院は、ほとんどが手術目的です。最も多いのは白内障手術で、全病棟の眼科症例226件のうち9割以上を占め、平均年齢は75才を超えています。
白内障手術は、高齢の患者さんにも安全に施行でき、視機能の改善が望めます。

*表にある患者数は、一般病棟のみの数であり、地域包括ケア病棟での患者数を含んでいません。
全病棟における白内障での入院は、200人です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 11 0.27
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
臨床上ゼロにはなり得ないものの、少しでも改善すべきものとして、上記4傷病について、「入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)」と 「最も医療資源を投じた傷病名」が同一かどうかを区別して、対象患者数と発生率を示したものです。
「入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)」と「最も医療資源を投じた傷病名」が同一の場合は、その傷病の治療のため入院されたものであり、異なる場合は、様々な要因により、その傷病に至ったことを示しています。
『手術・処置等の合併症』の中で、「入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)」と「最も医療資源を投じた傷病名」が「同一」なものは、手術・処置の合併症を主として入院治療されたことを示しています。
内訳は、透析シャント閉塞2件、術後感染症2件、植込型カテーテルポート破損1件、体内関節挿入物による感染2件です。

更新履歴